​登山初心者や親子で登る山登りのための情報ページです

▮目的に合わせて計画しよう

ひとことで山登りといっても、自然散策、低山歩き、一泊登山等、幅広いジャンルがある。登山者の年齢や体力によって異なるが、初めてなら、自然散策から始めるのが無難。親子登山の場合は、散策しながら子どもの興味を探り、次の計画に役立てるのがよいだろう。道中で食べるおやつや下山後の楽しみなど、子ども目線の“楽しみ”を入れて計画するとよい。

▮山の決め方

自然散策から始めたら、いつかは登りたいあの頂…と思うだろう。親子登山の場合、注意したいのは標高2000m程度まで、標高差500mまでという目安。この目安をもとに、子どもは自力で歩けるか、親は子どもを背負っても歩けるかを具体的に考えるとよい。また、初めての登山なら、観光地も視野に入れよう。

▮先手先手で余裕ある行動

興味があちこちに移り、寄り道道草が多くなりがちな親子登山では予想以上に歩みが進まないもの。通常時間の約2倍を目安に、行動計画を立てよう。また、長時間行動は思わぬケガを招くことも。初めての登山であれば長くても4時間程度で行動を切り上げ、山行中はトイレ、着替え、食事等、先手先手で次の行動を考えていこう。

▮山での冷えの防ぎ方

秋から冬に注意したいのが暴風・防寒対策。アウターやインナーダウンを忘れずに。テルモスなどに温かいものを入れ、行動中に飲むのもよい。冷えは頭部や指からくるので、帽子、手袋、マフラーなどの小物も重宝する。子どもをベビーキャリーに背負う場合、冷えにはとくに注意すること。

▮近場の山でまずは練習

いきなり登山は危険なので、まずは近場の森林公園、河原の土手歩き等から始めよう。実際の山行に近い暴風防寒対策、食事等を用意すれば、より具体的な予行練習となる。次に低山へ。山頂をめざさずとも、途中で引き返してもよい。最初は30分くらいの山行で山に慣れよう。慣れたら1時間程度の山行で山頂をめざす。少しずつ慣れていくのが肝要。

 

▮必要装備を揃えよう

基本の装備はザック、シューズ、レインウェアだが、この季節、最も重要なアイテムがアンダーウェアだ。汗冷えを起こしやすい綿素材はNGで、化繊やウール素材のものを選ぶこと。ミドルウェアにはダウンとフリースがあるが、いずれも薄手のもののほうが行動中には使いやすい。

 

▮体力アップのワンポイントレッスン

登山を楽しみたいのであれば、まずは体力アップが重要。登山の体力を上げるには、山に登る回数を増やすことがなによりよいが、時間には限りがある。であれば、階段等の高度差を使ってトレーニングするとよい。目安は20m。日々の生活で高度差20mを一気に登ることで、登山に必要な心肺能力、脚力を高めることができる。

 

▮山ってどうやって調べる?

目的の山が決まったら、まずはウェブサイトで検索しよう。ヤマレコ等、個人山行を具体的に掲載しているサイトもあれば、概略だけでなく、詳細も調べることができる。余力があれば、雑誌等のブレが少なく、客観的な情報を得ることができる。山小屋等の施設があれば、直接聞いてもよい。

▮やっぱり安全第一!

家を出て、再び無事家に帰りつくまでが“山登り”と考え、安全第一をなにより優先して行動しよう。そもそも危険の少ない場所を選ぶことが大前提だ。例えば山行中、急な登りに出会った場合、親子登山は親が子どもの後ろに位置する。また、下りの場合なら、子どもの前に親が位置し、滑落を避けるなど細かい配慮を忘れずに。また、子どもをひとりにさせないことも大切なこと。

 

▮基本の歩きを覚えよう

基本の歩きはフラットフッティング。靴底の摩擦を使って滑らないよう歩くのがポイントだ。秋から冬にかけては落ち葉や霜、場合によっては積雪によって滑りやすくなっている。とくに下りは思わぬ大事故を招くことがあるので、スリップには注意すること。また、小刻みにステップを切ることも大切。大股で歩くと滑りやすいし、疲れやすい。

 

▮バテにくいペース配分って?

息を上げない、話しながらでも登れるくらいのペースがベスト。そのために心がけたいのが小股で歩くこと。例えば大きな段差を超えるときでも、なるべく小さなステップを刻んだほうが、息は上がりにくい。また、休憩も重要。基本は1時間程度に1回、5~10分程度休みをとるとよいが、親子登山であれば、30分に1回の休憩でもよい

 

▮山での補給の仕方 

山での補給は“水分と糖質”を中心に考える。気温の低い冬場、汗はかきにくいが、呼気によって想像以上に体の水分は失われる。渇きを感じる前に飲むことを心がけ、最低でも休憩時には水やお湯を飲んで補給したい。糖質は体を動かすためのエネルギー源であり、体自体も暖める。例えばアメなど、食べやすいものを定期的に食べるのが糖質補給のポイント。

▮山に行くなら「保険」は入ろう

山登りを楽しむための基本のひとつに、登山計画の提出がある。登山口等に専用箱が設置されていることもあるが、最低でも家族には「行き先、ルート、帰宅予定時間」を知らせること。あわせて検討したいのが“保険”の加入。初心者でもベテランでも、低山でも高山でも、遭難リスクは常にある。保険は自分のためでもあり、家族のためでもある。山を楽しみたいのなら、ぜひ加入しよう。

 

▮ピンチキットの中身、教えます!

ピンチキットとは、山でのピンチに対応するための装備のこと。季節や場所によってピンチは異なるが、よくあるケガや防寒対策、予備食などは携行したい。たとえば擦り傷、切り傷に対応するための消毒液や絆創膏(大小あると便利)、包帯、ガーゼ。ねんざ対策やソールの剥離などのためのテーピングテープ、万が一の遭難時のためのビバークシートやヘッドライトの予備電池などがある。これらの他に、その時々に必要なものを加える

 

▮覚えたい!寒い季節におこる低体温症対策

秋から冬にかけては体がまだ寒さになれていないため、寒さ対策にはとくに注意したい。防寒対策を怠ると、場合によっては低体温症になることもある。低体温症の初期症状は震え。ぶるっとしたら低体温症のサイン。暴風・防寒着の下には保温着を着込み、お湯や糖質を補給して、まずは体を暖めよう。可能であれば、小屋に入って体を休められればベストだ。また、雨や汗で体がぬれば場合には、乾いた服を着替えることも忘れずに。ぬれによって引き起こされる冷えは、低体温症を悪化させるからだ。

 

▮救助要請の目安

様々な対策をしたにも関わらず、ピンチに陥り、救助を要請しなくてはならない場合がある。救助判断の目安は、自力で動けないこと、傷病対策ができないことの大きく2つ。この場合は迷わず、救助要請しよう。とくに秋から冬にかけては日が短く、すぐに暗くなる。即断即決が大切だ。そのためにも、携帯電話の電池容量には注意すること。スマホは電池容量が少ないので、下山までは電池を温存しておくことを常に心がけよう。救助を待つ際には、ザックを敷物にするなど、傷病者の体温維持に注意すること。

出典:2017年山岳フォーラム​「山考読本」より

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